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【ネタバレ】スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒 感想・考察

スターウォーズ見てきました!

今回から会社が変わったり、6で完結したものにさらに付け足したりといろいろ不安になる要素があってひやひやしてたのですが、結果的にすごくよかったです!

 

カイロ・レンについて

まず、カイロ・レンがよかった。

 

予告編など見ても、彼がダースベーダーのエッセンスを受け継ぐキャラであるのは明らかだったのですが、早い段階で素顔が晒されたこと、そして素顔はただのイケメンだったことに驚かされました。

 

そして、これまでのシス卿はダースモールやダースベーダー、ドゥークー伯爵などは初登場シーンは本当に冷たくゾッとするような強さと怖さがありましたが、彼に関しては冷酷さとともに弱さが感じられるシーンが多かったように思います。

 

例えば、BB-8を取り逃がしたシーンで部屋をめちゃくちゃに壊してしまったり、ライトサイドへの葛藤が未だに見られたり、どうやら最高指導者とやらに無理に洗脳されてる感じがすごくあります。

また、彼の父親であるハン・ソロとの再開シーンに関しては、エピソード4のオビワンとダースベーダーの再開を彷彿とさせなんとなくフラグは経っていましたが、あっさり殺さないんだ、というのに驚きました。

彼がハン・ソロを受け入れようとしたのもまんざら演技ではなさそうだし、これはエピソード8,9を経てルークとレイに救出されるのではないでしょうか。

 

また、その後の戦闘シーンも、チューイに撃たれていたとはいえ、ろくに訓練も受けていない(と思われる)レイとフィンに苦戦しているあたり、敢えて弱さとシス卿としての資質のなさを暗示しているように思います。

 

どうやら構図的にもレイとカイロ・レンがライバル関係になりそうですが、最高指導者の思惑としてはカイロ・レンとレイを戦わせて、カイロ・レンを始末させたうえでレイを弟子にしようという伝統的なシスのやり方だと思うので、その誘惑にレイはどのように立ち向かい、またカイロ・レンの心を救うのか注目です。

 

 

「最高指導者」について

どうやら今回のラスボスは「最高指導者」スノーク卿となりそうですが、彼の正体は今の所ほぼ謎で、わかっていることといえばカイロ・レンを誘惑し、ルークが立ち上げたたジェダイの養成施設を破綻に追い込んだ存在ということくらいです。

 

エピソード6までにここにつながるような未回収伏線はあまり覚えていないのですが、ここでいきなり全然関係ない人がシスになっちゃうとかはなんか萎えるので、きっとこれまでにジェダイにやられた経験がある人なはずです。

 

ちなみにエピソード6でも皇帝が明確に絶命するシーンは描写されていないので、普通に皇帝が生き延びたとかもアリなきがしてます。

 

ファースト・オーダーについて

今回の敵キャラはファーストオーダー、ということですが、ここだけはちょっとがっかりポイントでした。

まず、エピソード6後の帝国の崩壊を考えてもデススターを遥かに凌ぐ兵器をたった30年で建設するのはちょっと無理がありすぎだし、尺の問題とはいえ、兵器の使用シーンや破壊ミッションがあっさりしすぎです。デススターが星一つ滅ぼすシーンは衝撃でしたし、壊すのにあんなに苦労したのに、星系を丸ごと消滅させる兵器があんなにあっさり使われて壊されると思うと、なんだかやるせなくなります。

シナリオ上すぐ壊しちゃうんだったらデススターの再建とかでもよかったのに、、、。

 

フィンについて

恥ずかしながら、ストームトルーパーはみんなクローン兵だと思っていたので、クローンの自我の目覚めみたいなところに重きを置いているのかと思いましたが、普通に拉致られた子供たちが洗脳されてああなってるんですね。

また、カイロ・レンがフィンの裏切りに関して把握していた描写から彼もまたフォースに目覚めていることが暗示されます。そして彼が覚醒したことにもまた偶然じゃない因果があるんじゃないでしょうか。

ただ、レイに比べて全然素質なさそうなので、ここから第二段階の覚醒をするのか、それともザコだからこそ弱い者の味方、的な主人公の立ち位置に落ち着くのかに注目です。

 

レイについて

彼女については諸説ありますが、僕は主要人物との血縁関係は一切ないと予想しています。

あまり血縁関係がごちゃごちゃすると話が内輪になってしまうからですw

 

また、記憶の断片から、彼女はルークが設立したジェダイの養成施設の中で唯一カイロ・レンの手から逃れた生き残りというのが濃厚じゃないかと思っているんですが、たしかエピソード1~3を見る限りはジェダイは血縁に関係なく資質のある子を幼いうちにスカウトしてくるルールみたいですし、ルークがジェダイの原則を順守するなら誰かを愛し、恋人や子供を持つことはないと思うんです。

なので、レイは何か訳ありで身寄りのない子供だったんじゃないでしょうか。

本当の家族は今後登場してくるかもしれません。

 

あと、ジェダイは幼少期から徹底した訓練を行うようなので、レイがいきなりライトセーバーをもって戦えるのも、そういう背景があるとしたら矛盾がないです。

 

フォースの調和と今後の展開予想

さて、最後の今回の展開予想ですが、今後はフォースのライトサイドとダークサイドの和解に向かうんじゃないかと思ってます。

エピソード1~6を通してみると、アナキンが最終的に皇帝を葬ることでシスを撲滅しフォースの調和がなされたという解釈になると思うんですが、新シリーズではここに新解釈を持ち込もうとしてるんじゃないでしょうか。

 

エピソード1~3ではフォースのライトサイドは仏教の悟りに近い「中庸」をよしとしていましたが、これはダークサイドにつながるあらゆる面を排除することで成立しており、すべての空間にフォースが存在しているという割には愛などの人間らしさを否定する原理のような気がします。

 

やっぱり光と影が互いの存在を認めてこそ初めて調和なんじゃないでしょうか。

 

そういった意味で、今回のジェダイ、レイとフィンにはどうやらロマンスがありそうですし、それを否定してまで真のジェダイに覚醒してしまうような展開はちょっと寒い。

また、光から闇に堕ち、また光に戻ってくるカイロ・レンの存在はこうした光と闇のブリッジになるという意味ではこれまでになかった立ち位置で面白いと思います。

 

そして最後にアナキンがフォースに調和をもたらす、という予言は若干苦しいですが、彼がライトサイドにルークとレイ、ダークサイドにカイロ・レンという遺産を残したことを考えれば彼がフォースを調和に導いたといってもあながち間違えではないのではないでしょうか?

 

まだまだ見たばっかりですが、早速次回作が待ち遠しいです、、、